第一種衛生管理者試験の勉強、はじめる前に。効率のよい勉強方法と教材の選び方

資格・勉強

こんにちは、こんばんは、つばらです。

私は第一種衛生管理者試験に一回目の挑戦で合格できたので、その実体験を元に、同じく受験される方々におすすめの勉強方法を紹介できればな、と思います。ぜひ参考にしてください。

べらぼうな勉強時間はいらない

第一種衛生管理者を受験するとなったとき、「どのくらいの時間、勉強が必要なのかな」と気にされるかと思います。ChatGPTやネットで調べると、100時間くらいかかるようなことも書かれているかと思います。

ただ、私は期間にして3週間程度、合計20〜30時間程度の勉強で合格しました。正確に記録していたわけではないので、ざっくりの概算になるのはご容赦ください。

毎日何時間と決めていたわけではありません。試験日が近づくにつれて、少しずつ1日に勉強する時間が増えていく、という感じでした。

私も普通の社会人なので、平日に仕事が終わってから何時間も勉強するのはなかなか難しかったです。疲れて帰ってきて、そのまま寝落ちしてしまった日もあります。

それでも、毎日必ず何時間というように気合を入れなくても、普通の生活のなかで少しずつ勉強時間を確保すれば大丈夫だと思います。

もちろん、必要な勉強時間は人によって変わります。もともとの知識や、勉強に慣れているかどうかでも違うでしょう。ですのであくまで私の場合は、ということになってしまいますが、不安を和らげられた方がいれば幸いです。

学習の基本は過去問

試験対策というものは、基本的に過去問対策が主軸となります。これはこの試験に限らず、いろいろなところでよく言われていることです。

衛生管理者試験については、ポピュラーな試験であるため、解説付き過去問が充実しております。書店には過去問集が何種類も並んでいるかと思います。そのため、とても試験勉強をしやすい資格になるかと思います。私の場合、過去6回分程度をメインに学習しました。回数の基準はありませんが、この試験は1年に2回分、公式過去問が出ているので、3年分程度実施すれば大丈夫かなとなんとなく思ったというだけです。もっとたくさん学習したいと思う方はもっと古いものまで実施してよいかと思います。

過去問学習をする上で、私が主に利用したのは、「過去問ドットコム」というWebサイトでした。このサイトには、何種類もの試験の過去問が載っており、且つ解答に解説がついております。1つの解答に複数の解説がついており、理解しやすいものを自分なりに読めるところも利点です。また、アカウント登録をして使用すれば、過去にやった問題が記録されるため、間違えた問題のみを抽出して再度問題を解くということも可能です。私はその勉強法がとても気に入りましたので、かなり効率的に学習できたと思います。

そして、このサービスは無料で利用できるため、PCやタブレット・スマホを使っての勉強に抵抗がない方は、まずは一度ここでお試しいただくことをおすすめします。

尚、「過去問ドットコム」を使用しなければならないわけではありません。やはり紙ベースのものがいいということであれば、書店等で過去問集をご購入いただければよいかと思います。過去問であれば、形式はなんでもよいかと思います。間違えた問題は、付箋をつけるなりすれば、記録できますので。

この試験では、捨てる分野を作らないほうがよい

第一種衛生管理者試験は、合計の得点だけでなく、科目ごと、さらに範囲が分かれている科目については、範囲ごとの基準も満たす必要があります。公式の案内では、各範囲で40%以上、かつ合計で60%以上が合格基準です。

全体で60%なら何とかなりそうですが、各範囲で40%以上というのが気になります。範囲によっては7問しか出ません。問題数が少ない範囲で、運悪く苦手な問題が重なって出てしまったときに、うっかり基準を下回ってしまう可能性を懸念しました。

そのため私は、「ここは捨てて、ほかで取り返そう」というやり方にはしませんでした。

どの範囲も、せめて7割くらいは取れるようにしておく。そこを目安にして、広く浅くでも穴を残さないように進めました。

テキストは最初に目を通し、以降は辞書のように使う

過去問中心といっても、総合テキストは購入をおすすめします。1冊で全範囲をおさめられており、情報をおおよそ一元化できるためです。

勉強を始めるときに、いきなり過去問に手を付けるのではなく、総合テキストに一通り目を通してください。そもそもこの試験は何を勉強するのか、ということをふんわり把握するための作業になります。ここでは、全ページをペラペラをめくり、読むというより見るという感覚で進めていくのがよいです。読み込んでしまうと何日経っても読み終わらず、肝心の過去問学習に移れないのはよくありません。

過去問に移ったあと、過去問を解いていると、解答解説を読むだけでは少し足りないということが出てきます。例えば、この問題はAという条件だったからこの解答だがもしBという条件だったらどうなんだろう、といった少し深掘りして知識を得たくなる場面です。

そのときに、総合テキストは役に立ちます。その問題に該当する箇所を読み、その問題に書かれている項目を広く学習します。

このように、総合テキストは主に辞書のように使います。そのため、総合テキストはなるべく情報量の多そうなものを選択するのがいいでしょう。例えば本屋さんで平積みされているような大手、TACだったりユーキャンだったりのものがいいのではないかなと思います。

ちなみに私はこの点は失敗しました。なるべく本の厚みが薄く、要点を絞ったようなもののほうが、学習量が少なくすんでよいかなと思って、あまりメジャーではなさそうなテキスト本を購入したのですが、いざ学習を始めて、辞書のように活用したくなったときに、欲しい情報がないという場面が多く困りました。

そのときはネット検索に頼りました。総合テキスト本は、あくまで世の中にある情報をまとめたものですので、そこにしか書いていないということはありません。そのためネットで検索すれば、行政が出している資料が見つかったりしますし、そこで知識を得ることは可能です。大手のテキストでも全てが書かれているわけではないかと思いますので、その際はネットも活用するのもいいかなと思います。

ここで、「ネットで情報を得られるならば、やっぱりテキストはいらないのでは?」と思われた方、鋭いです。テキストのいいところは、”試験に必要な情報をわかりやすくまとめている”ところにあります。ネットだけで学習することももちろん可能だとは思いますが、まず情報が書かれているサイトを探す労力や、内容がよく分からないといったこともあるかと思います。AIに質問したとして、その解答が合っているかどうかまで精査しなければいけません。そのため、現時点ではテキストを使うのが効率がいい勉強法かな、と思っています。

過去問は本試験形式のものがおすすめ

テキスト本の話をしたので、過去問本の話もしておきます。過去問も本を購入するならば、基本的に本屋さんで平積みされているようなものがよいかなと思います。

その中でもいくつかの形式があるかと思いますが、私は本試験通りに出題されているものがよいと思います。

実は、ここでも私は失敗しております。過去問ドットコムを知る前に、1問1答形式の過去問集を購入しました。レビューの評価もよかったので、漠然と興味がそそられたためです。1問1答形式というのは何かというと、本試験では選択肢として出てくるものに対して、〇×で解いていきながら学習しようというものです。本試験の問題を1つ1つ分解して、細かく理解することにはよいと思います。ただ、私の場合は、問題が本試験同様の出題形式と異なることが居心地が悪く、また本来より問題を薄めてしまっているような感覚があり、このやり方では量も足りない気がして私には合わないと思い、ほとんどこの本には手を付けませんでした。(ただし、総合テキストと同じように、辞書的な使い方はしました。問題の解説は載っているので、過去問ドットコムで解いた後に深掘りしたくなった場合に、補足情報がないかなという感じで使っていました。)

以上のことから、シンプルに本試験形式で出題されていて解説がきちんと書いてあるもののほうがよいかなと思います。

学習の流れ

ここまでで、勉強方法については大方書いてしまったと思いますが、改めて触れておきます。

まず、過去問は最新のものから過去6回分までを対象としました。6回の中で一番古いものをまず一度一通りやってみました。まずは自分の持っている常識的な知識だけでどの程度太刀打ちできるかを確認します。当然、全く合格ラインには届いていませんでした。

その後の学習方法です。方法はいたってシンプルで、過去問を解く、間違えた問題の解説を読む、必要ならテキストやネットで深掘りする、そして間違えた問題だけをもう一度解く。これを繰り返しました。

過去問ドットコムには、間違えた問題だけを出し直せる機能があり、これが便利でした。10問間違えたら、その10問を解き直す。5問に減ったら、その5問だけを解く。最後にゼロになったら、次の範囲へ進む。といったことがスムーズに行えました。

紙の問題集を使う場合でも、間違えたところに印をつけて、あとから解き直せばやっていることは同じです。間違えた問題をそのままにしないことが大切だと思います。

また、復習も大切です。その日の勉強は、前日に間違えた問題をもう一度解くことから始めました。人の記憶力は本当に当てにならないので、きちんと脳に定着させるべく、復習がかなり大事です。思い出しながら解くということが定着への近道ですので、復習というのはとても効果があります。

過去問の実施は、毎日1回分全て実施する必要はありません。平日にまとまった時間が取れない日は、一範囲だけ進める、といった具合でもよいと思います。これを受験される方は社会人の方が多いかと思いますので、仕事が終わって疲れているときなどは、軽いメニューで進めても大丈夫でしょう。私も疲れて帰ってきて寝落ちしてしまって全く勉強しなかった日もありました。そんな具合にそこまで根詰める必要はない試験かと思いますので、未来の自分の巻き返しを期待してがんばりましょう。

最初に申し上げたとおり、勉強した期間は3週間程度、時間にすると合計20〜30時間ほどだったと思います。最初の1週間と最後の1週間は勉強量が全然違ったと思います。ギリギリにならないとやれない性格のためです。似たような境遇の方、安心してください。ギリギリになったら、私たちはやれるタイプだと思います。

ちなみに、過去6回分と言いましたが、これらは6回しかやらないというわけではありません。5回分ほど解いたところで最初の方の回に戻り、「これは本当に分かっているか」を確認しました。最初の方にやった問題もある程度学習してから実施すると理解度が結構違うのですよね。前解いたときはふんわり正解していただけかも、と思ったりするのです。最後の6回目は本番のつもりで解き、合格圏内の手応えがあるかを見ました。私の場合、6回目では十分に合格ラインの点数が取れたので、気分も晴れやかになりました。

暗記は小さなノートに残す

試験範囲の中で、どうしても色々と暗記しなければならないようなものは出てきます。例えば作業主任者を選定しなければいけない作業は何があるか・・・などです。そういったものはノートに書き出して覚えました。そのため、ノートはあったほうがいいと思います。

ノートの種類ですが、私は100円ショップで買った小さめなノートです。小さめなものにした理由は、持ち運びしやすくスキマ時間などに見れるようにするためです。そういう意味では、スマホのメモ帳アプリなどに書いたほうが合っているのかもしれません。私はノートを見ながらスマホを見たりもしたいので、ノートが合っていました。ここは人によると思います。

この暗記ノートの取り方は、きれいにまとめることは考えず、「これは覚えなければ」と思ったものを適当なページに書き出しました。「この1冊の暗記ノートのどこかに書いてある」という状況であれば、書いた本人はどこに書いたか、書いたものが何を意味しているのか、結構分かるので大丈夫です。

暗記できたかどうかの確認も、暗記ノートの開いているページに何も見ないで書き出す、という方法で行いました。なので、私の暗記ノートには同じことが色んなページに書いてあったりします(笑)

本番で危なかったのは、解ったつもりになっていた身近な問題

本番では、「自信を持って正解と言える問題が少ない」と感じた範囲がありました。試験全体としてはかなり自信があったので、まさか範囲ごとの基準点で足切りにかかる可能性があるとは思っておらず、かなり焦りました。

そのとき特に悩んだのが、年次有給休暇に関する問題です。その範囲で自信を持って答えられる問題が少なく、自信のある問題がすべて正解だったとしても、あと一問取れなければ基準点に届かないような状況でした。そこで、その一問として比較的自信のあった年休問題に望みをかけたのですが、細かい条件まで覚えておらず、答えに迷いました。

この分野は社会人の一般常識的な側面があり、軽い学習でわかったつもりになっていたのだと思います。盲点でした。こういうこともあるので、身近な内容でも自分を過信せず、軽視しないことをおすすめします。

本番は、こちらが油断しているところを突いてきます。

試験前日に、第二種の過去問を見た話

試験前日の時点で、第一種の過去問は6回分終わっていました。

暗記ノートもひととおり見直して、「もうやることがないな」と思っていました。かといって、さらに古い第一種の問題を解く気にもなりませんでした。

そこで思いつきで、第二種衛生管理者の一番新しい過去問を1回分だけ解いてみました。

すると、第一種の過去問では見たことがなかった問題(たしか、WBGT関係のもの……)が出てきました。これは解けなかったので、その場で解説を読み、少し調べ学習を終えました。

そして翌日の本番で、WBGTの問題が出ました。

これは本当に、前日に見ておいてよかったと思いました。

もちろん、第二種の過去問を見れば必ず本番に出る、という話ではありません。たまたま出題が重なっただけかもしれません。

ただ、第一種の過去問を一通り終えて、もし時間に少し余裕があるなら、第二種の新しい過去問を一度だけ見ておくのは悪くないと思います。第二種の試験範囲は第一種の範囲でもあるからです。

まとめ

ここまでの要点をまとめます。

•試験対策の基本は過去問学習。(過去問ドットコムがおすすめ)

•過去問を解く→間違えた問題の解説を読む→必要ならテキストやネットで深掘りする→間違えた問題だけをもう一度解く、の繰り返し。

•その日の勉強は前日の復習から始める。

•捨て範囲を作らず、どの範囲もある程度取れるようにしておく。

•テキストは最初から読み込むのではなく、過去問で分からないことを調べる辞書として使う。

•暗記は暗記用のノートをつくる。

•第一種の過去問を終えたあと、時間に余裕があれば第二種の新しい過去問にも目を通してみる。

最初から長時間の勉強を覚悟しなくても、まずは過去問を一問解いてみる。この記事が、何から始めればよいのか迷っている方の参考になればうれしいです。

参考資料

[1] 公益財団法人 安全衛生技術試験協会「第一種・第二種衛生管理者の紹介」

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